クリーニング屋さんがあなどれない。
普通クリーニングは翌日仕上げ!などとスピード勝負的な側面が本質的サービスにあると思っていたが、この
喜久屋は夏物・冬物など衣替えにおけるタイムラグをうまく利用し、また顧客サービスの徹底により
2003年秋の開始から現在までで2500人。来春は6000件の受注を見込み、売り上げも8000万円を目指す。
とのこと。
さて、この会社の成功ポイントをあげると
◆狭い住宅事情と季節服の収納という日本の地域性ニーズに合致
◆長期保管により、閑散期にクリーニング作業をまわすことができ、工場稼働率の効率化
◆Webを介した顧客側にたった徹底したサービス
があげられているが、その中でも注目は最後の項目にあたる”マイページとメールを使い、きめ細やかなサポート”
決算や注文、引き取り日程の要求、また保管情報をWebを通して見ることができるそうだ。こうなったら季節ものだけでなく、日常的に使用するクリーニグに対する集客効果もあがるであろうし、クリーニングに対する敷居値も下がって、さらなる需要まで見込めるのは容易に想像がつく。
これはすでに
クリーニング業界のポータルだ。
宅急便業者とタイアップして全国のクリーニングシェアの独占すら野望にいれてしまいそうだ。
さらには これを元にSNSでまとめ上げて他のサービスを提供することにより、クリーニング屋を超えたポータルにも十分なり得、各地域の”e-商店街”を束ねる新たな産業体になり、楽天の一番の競合にまで…と私の中でかってに夢は膨らむ。
こうなるとおいしいパン屋さんまで楽天の競合になり得る。
エキサイト山村社長は「
技術は差別化にならない」とおっしゃった記事を思い出した、今は妙に納得できる。
IBM、買収で生保処理業界に参入
以前なら間違いなく見落としていた記事だが、
第三段階の考察をした今では大きな興味として捉えられる。ま、業界の人からみたら当然の話なんだろうけど。
こんなのもインターネットの効用なんだろうなぁ。。。と
しかもIBMのようにインフラも提供できてSoftもパッケージして提供すると基幹システムはすべておまかせ。あとはそれをうまく使って商売してくださいなといわんばかり。
ん?なんだかむかーしIBMさんそんなことしてませんでした?HardとSoft両方開発してコンピュータとかいうデカイ箱うりつけてましたよね。
う~ん。ま、これは見方によって意見が分かれるところだけど、いずれにせよいいとこついているよなぁ。
こういう世界って保守サービスが重要だろうから、日の丸企業が得意だろうから、世界戦略として掲げてほしいところですね。(もうやってるのかな?)
昨日のエントリーの続き(誤字等みつけたのでほんのちょっと手直し・加筆しました)
第三階層に関する考察
インターネットが爆発的普及をなしえたのは、旧産業形態を破壊してしまう可能性とインフラの整備がある程度進んできた為だ。そしてその可能性を具現化しているのがこの第三階層。
ネットバブルの調整が終わり、「さてそろそろ行きますか」と皆が虎視眈々と屈伸運動しながら狙っているのもここ。
さらには携帯電話という新たなインフラが実用段階になり、タグチップなどユビキタスのトリガーになるものはすでにこれまた実用段階にある。GPSなども個人レベルで持つことも常識的な現状で、その他様々な分野での新規技術がこの階層を押し上げるモノは枚挙に暇がない。
それだけに何もなくてもアイデアさえあればすぐに実現できる。。。。が、うまくやらないとBig Playerにすぐ食われてしまう世界。まさに群雄割拠・戦国時代(の後半戦?)といったところだろう。
当然第二階層の覇者達もこの世界に入り乱れて食い合いをするだろうし、本当に気の抜けない(面白い)世界だ。
第四階層に関する考察
かなりさらりと定義分けを昨日のエントリーでしてしまったが、これが含む世界は広く、また小金を稼ぐには比較的楽な世界だ。
第二・第三階層の戦いは熾烈を極める為、彼らをサポートする下請け的なリソースが必要になる。戦う為に必要な武器を提供してあげる立場だ。
”堺の商人”的な強い力をもつようなものはインフラ側のHardware提供会社が十分になり得るが、ことSoftについて言えばそのほとんどは産業構造体として、一番下層にある従属的な役割となるだろう。しかしその分Low Riskで、ある程度の収益をあげる中小企業として大きな役割を果たすことになるはずだ。
来るべき第二波はどこ
以前のエントリーであげた”本当のブーム”は第二階層を中心として自然と第三階層に波及するようなものであろう。
以前のエントリーで漠然としながらも「
私の思う第二波と違う」と感じていたが、今ははっきりと
第三階層を中心として新たな産業構造を生み出すものが第二波なのだと分かる。
それではこれに対するアプローチはどのようにすべきか、これはまた次回考えたい。
アメリカは明日Thanks Givingなので、木曜から日曜までの4連休です。
それでは皆様よい週末を!
友人から送られてきたメールそのままのせちゃいます。
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不覚。涙をこぼしてしまいました。
ボリューム上げてみてください。
http://pya.cc/pyaimg/pimg.php?imgid=6133
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おいらもかなりやばかった。電車男ほどのブームにならないとはおもうけど、この職人芸のLevelの高さといい、なんともはや。これはまちがいなく日本の新しい文化ですね。
是非じっくり見て・聞いて欲しい。
日経Byteより「
人体通じてデータを読み書き微弱電流使い,計量器に実装」
人体をケーブルに代わる通信媒体とし,553kHzの交流信号を流すことでデータ通信する。消費電流量は待機時2μA,通信時4mAで,平均して500μA以下。これは「体脂肪計と同レベル」(松下電工 制御機器分社 制御技術応用研究所 電子制御技術開発グループ 主査技師の土、井謙之氏)という。各ビットのデータが1のときには電流を流し,0の時には流さないというASK(Amplitude Shift Keying)変調により情報を送る。伝送速度は3700ビット/秒と低速だが,上記のシステムではやり取りする情報が商品コードや単価など,比較的データ量が少ないため,データ伝送のためにリーダー/ライターの電極に触れていなければならない時間は1秒もかからない。
ですって。。。なんかいやーな感覚とワクワク感を同時にうけた変な気持ちになったのは俺だけではあるまい。
3700ビット/秒とゆーことは 462Byte/Secなのでちょっと前のモデム通信が9600bpsこれと比較すると4%程度のスピード。いや、こんな古いのではもうほとんどの人はわかんないか。
56Kモデムで比較すると0.8%しかでないことになる。
いずれにせよ想像しがたいほどのめちゃ遅であるが、どこに狂った天才がいるやもしれん、なんとかこれを”
ムーアの法則”並になんか考えちゃって人体を光通信なみに高速通信できる技術とかつくられたら。すんげーいや。
そんときはもう、脳みその中身バックアップとっちゃったりしてるんだろうな。
そんな世の中はこないでください。 お願いします。