昨日のつづきで今日は”
本当のブーム”の大きさを探ってみたいと思う。
”
検索広告事業がもたらす数十億ドルの売上”という記事をベースに勝手に30億ドルと見積もってたいしたことないなぁ~という感想が昨日の
エントリーであったがこれをもう少し掘り下げてみたい。
日本のメディア市場規模
本来であればアメリカのメディア市場規模が分かればよかったのだが、日本のものしかうまくHitしなかったので、これをみていこう。
日本の広告費 GDPの広告費割合
2001年度 60,580億円 1.21%
2000年度 61,102億円 1.19%
1999年度 56,996億円 1.11%
<媒体別構成比>
新聞 雑誌 ラジオ テレビ SP広告 インターネット
01年 19.9% 6.9% 3.3% 34.1% 33.8% 1.2%
00年 20.4% 7.2% 3.4% 34.0% 33.6% 1.0%
99年 20.2% 7.3% 3.6% 33.6% 34.5% 0.4%
となると2001年度でインターネットの広告市場は日本だけで726億円、ざっくり7億ドルあったのですね。2003年度の広告費全体が数十億ドル。。。これを30億ドルと見込んだのは2001年度からの成長と全世界を取り込むことを考えるとやはり悪くない見通しといえる。
どんぶり勘定で夢見よう
このデータから かなり乱暴な論理は承知でインターネットが飲み込む可能性のある市場規模を試算してみよう。。。
例えば”仮に”新聞と雑誌がすべてインターネットで置き換わるとしたら27%プラスされることになる。インターネットは間違いなく01年よりも現在のほうがのびてるだろうから、ざっくり30%。
GDPの推移は読めないけど まぁ1%の推移していったとして、これがアメリカでも同程度と考えると。。。
アメリカの2003年度GDP:11兆40億ドル
これの1%が広告業界の市場として :1100億ドル
この30%がインターネット広告市場となると。。。。 330億ドル!!
同様に日本のGDP(2003年度)501兆4961億円から算出すると
150億ドル
ちなみに全世界のGDPは焼く312,000億ドルだそうで、同様の計算をすると 935億ドルになる。
すべての国で日本のような広告構成でかつ、広告費が使われているとは思えないが、すくなくともアメリカと日本はかなり近いほうだろう。となるとすくなくとも全世界で600億ドルぐらいはあると見ていい。
しかしながら新聞と雑誌がぜんぶインターネットって。。。いくらなんでもそれはないでしょう!と突っ込まれること請け合いだけど、5年後にその30%~50%というのならば結構控えめな見積もりだと思う。
となると600億ドルの180億~300億ドルの市場規模が5年後には期待できるというのは当たらずとも遠からずではないだろうか(つっこみ大歓迎)
そうすると5年後は今の6~10倍に伸びるということだ。
取り込み方をうまくすればテレビだって同じぐらいの割合で食えちゃう可能性があるし、SP広告なんてまさにTargetだ。そうすると簡単にこの3倍になる。。。
インターネット企業はどれだけの富を創造するか
昨日はMary Meekerのレポート「
Update on the Digital World」(PDF)の残りを読んだりして忙しく、梅田さんのこのReportを読むのが今日になってしまったが、またしても面白い考察をされている。
時価総額をベースに会社の成長率を見てこの”本当のブーム”の大きさを目論見ましょうという話だ。
会社の時価総額とはその会社の価値そのものだが、その現在価値を表しているよりも将来的な期待値が多分に含まれているケースが多い。
市場規模と時価総額の関連性についても考察したいところだが、単純にその会社がシェアを落とさなければ市場規模の拡大にそって時価総額もあがる。実際はそれ以上あがったりするケースが多い。(そしてそれは落ちるときもえぐいけど)
これが第二波なのか?
今まで以上に急速に大きくなるのはわかったし、すごいことだと思うけど、なんかわくわくはしないのはなぜだろう。
自分がそれに参加する方法がみえてないからのかな。それとも もっと斬新なものを期待してたからなのかな。まだよくわかんないけど、まだ第二波探しはつづけていこう。なんとなく違うようなきがするんだよな~